人気ブログランキング | 話題のタグを見る

IT化の波とSNS

IT化がここ日本でも進んでいる。ただそれが全国民に広まるにはまだまだだろう。いわば比較的若い人を中心として、またはネット通販会社などに主だった営利活動を見られる。IT化がこれから本格的にあらゆる世代のものとなるにはあと50年近くかかるだろう。PCの普及率は決して一般的には高くないが、スマートホンはかなりなユーザーがいることが予想される。そしてSNSだ。ただSNSも比較的若い人が中心だろう。これらの事象はすべてが歓迎されるものではない。会社などでは効率化がなされるが、効率と人間であることにはある種の乖離がある。両手を上げて歓迎はできない。

メールなどは不特定多数に送付されることができる。だから会社などにおいてはそれを利用しやすい。延々と同じ文言を繰り返し送付できるのだ。これは機械的で人間のぬくもりがない。単に営利活動をする上に置いて、収益を上げることだけ考えればそれは便利な方法だ。しかしながらそうして自動送信した心のない文章が溢れかえっていることにぼくは不安を感じる。不満と言ってみてもいい。ただこちらとしてはそれで済ませて問題があるとは考えていない。便利ではあるのだ。ただその文言が考え抜かれたものではない、創造的なものではないと諦めている。ITの便利さはその向こう側にいる人の存在を忘れさせる。機械的なやりとりは効率を考えるには有効で、世界の創造とはかけ離れている。

SNSは個人を獲得したかに見える。個人的発言がなされると思われている。ただしそのIT化もウィルスの驚異にさらされたり、ある種の力強い意見に引っ張られたりして、結果自分の意見ではなくなっている場合が多い。LINEと呼ばれるものは仲間内、もしくはコミュニティ作りに成功し、そこで商売が成り立つまでになっている。SNSで日本人女性と思しき人はLINEのIDを登録してくれというメッセージが多い。実際にその人が女性かわからないが、若い女性の写真をプロフィール画像に載せている。ここで詐欺とか違法広告であるとか立件不可能で、またそれらを裁く法律もないだろう。被害にあっても自分のIDをどこかに登録させれれただけで被害にあったと自覚することもないかもしれない。恐らく日本ではいわゆるネットビジネスが課税の対象ではないのだ。アメリカでは課税の対象だろう。全面的にかどうかは知らないが、アメリカではネットが、つまりIT化がかなり進んでいるだろう。この国をどうこう言う立場にはないが、経済的にみれば世界一だ。またネットで知り合っての婚姻率が高いそうだ。外国人女性は(主に英語圏の人)僕に対し聞いてくることは、何歳か、仕事はなにか、独身であるか、がほとんどだ。そうやってみるとネットでの日本人女性と思しき人は、ネットビジネスが中心で、出会いはそこには求めていないようだ。もちろん全員が全員そうじゃないと思うが。ただメッセージをしてくる日本人女性の画像を掲載した人は、みんながみんなLINEのID目的だった。ぼくはLINEなどしていないし、これからもする気はない。また外国人男性は主にビジネス目的で、また詐欺らしきことを囁く場合が多い。同じメッセージが違う男性で聞かれるからだ。SNSではこんなことが頻繁に行われている。

IT化は世界を繋げたかに見える。それもSNS中心で。だが人間対人間という手続きを省略しているとしか思えない。事象が事実を獲得するには、相互理解と見識がなくては難しい。だから偏った意見に左右される場合が多い。大衆はそこで塊ともいえる意見に留まり、自分で考えることをしない。自分であると認識できないのだ。世界はある意味閉じられているのだ。世界の模様も意見の塊に依存してしまう。また見ているようで見えていない。そもそも世界標準など存在しないが、実しやかにあると感じるのは、結局大衆の塊なのだろう。ぼくは面倒な手続きを現実生活であまり省略しない。むしろ遠回りする場合が多い。リスクが多いかと判断しながら動くのでいびつな動きをする。意志の力が優っているからで、本能に従属する場合が少なくて済むのだ。だからしてぼくは非好戦的だ。(僕の発言は実生活においても激しいが、発言が激しいだけで、暴力を振るうことはない)それをよく言うと忌憚なく発言してしまうといってもいいだろう。ただほかの人が聞いたら驚くだろうが、驚く人にいちいち説明はできないので、ぼくの発言は厳しいが他人をどうこうするつもりは毛頭ないことだけは確かだ。

ぼくの便利さに対する不信は、神戸新聞に昔取り上げられたO君(小学生だが何年か忘れた)の発言に似ているかもしれない。彼は自殺したのだ。そうしてこれ以上便利になってどうするの? という発言を残したそうだ。僕たちは便利さと引換えに何かを売り飛ばしたのかもしれない。とはいえそれが致命傷でないのは日本にはまだそんなにたくさんIT化に侵食されていない人が多いということだ。だがいずれアメリカのように婚姻相手をネットで探す時代がメインになるかもしれない。そんなお手軽な世界がぼくらはいるだろうか?

by ningenno-kuzu | 2017-03-29 13:16 | ブログ | Comments(0)

自画像 paint by 魔ギオ


by 穴田丘呼