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僕の孤独

ある日僕は思いついた。それは大阪で学ぶことだった。つまり一人暮らしだ。一人暮らしは多くの人が経験しているのではないだろうか。またこれから経験する人も多いだろう。

一人暮らしには自由があった。僕の20代前半はそのようにあった。孤独。それは僕にとって宝物でもあった。

延々と文字に向かう。書き、読み、それを繰り返していた。心の感ずるままにぼくは書き連ねたのだ。紙と万年筆。それが僕だった。

友人たちは仕事に恋愛に明け暮れていたろう。ぼくは住み込みで新聞配達をしていた。部屋代はただだった。しかし共同便所に風呂なし。3畳一間。最初は裸電球一つきりだった。ただし若さはあった。そして自由と。

ぼくは孤独を負の側面とは捉えていない。僕の場合は孤独は必需品なのだ。むしろ孤独でないとぼくは何事も集中することができなかった。ぼくは医師からADHDであると診断されたが、ADHDというのは障害ではなく個性だ。個性が世の中に出ると困難な場合がある人を障害を持つというだけで実際は性格であり個性なのだ。

ぼくの時間は延々と続くかに見えた。ぼくは本でも繰り返し読むことにしている。なぜ何度も読むのか自身でも分かつていない。ぼくは読むことは楽しみであり、悦楽であり、欲望の解釈だった。自分の欲望は読むこと書くことに注がれた。むしろそれしかなかったといえよう。またぼくの恋は熱烈だった。恥ずかしいのでここでは書かないが、熱狂的な恋は自問自答を超えて自分の存在論となった。それも孤独故の所業であった。

今から思えばぼくはあの時、まるで宮沢賢治のような修羅であった。求道者だったのだ。かなわぬ恋は終わった。自分で終わらせたのだ。

僕は孤独に絵を描いた。それは大きく膨らみすぎた。そうしてそれは破裂してしっまったのだ。現実と空想が半々のぼく。
夢との境界を忘れた僕。夢と現実のトンネルを僕は何度往復したことだろう。だが現実というのは夢の様なものなのだ。

人が歩くさまを見てぼくは一人歩く。誰にも似てないその歩き方。肩を振るように歩くぼく。それは年をとっても変わらない。孤独であること、それは自分自身であることだった。

みなさん。孤独に苛まれていませんか? でもそれは自由という名のご褒美なのです。切に堪能しましょう。そこからしか新しいものは出てや来ません。猿真似は淘汰されます。そう孤独こそ愛すべき友人なのです。




第2回プラチナブロガーコンテスト



by ningenno-kuzu | 2018-01-09 22:12 | ブログ | Comments(0)

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