僕の家に住む犬が死んだ

昨日は死がやってきた。僕の家に住む家族の犬。かわいそうだが、そういうものは順番で、例外はあれど其方にゆくのは致し方がない。ぼくは泣いて過ごすことなく、甥も妹も母もなくことはなかった。ずいぶん前から両目が見えなくなっていたのだ。足も弱っているし、やがてやって来る死という影が僕ん家の犬に親しげに微笑みかけたのだ。でも、悲しいわけじゃない。ぼくは彼を記憶してるし、彼も僕たちを記憶して消えていった。なんと我が家の庭での土葬が我々の選択肢だった。火葬場で焼くのではなく、家の庭に埋めるということ。モダンではないが、ぼくたちの決断はそうあったのだ。

広く伸びやかな世界。彼は歩いた。彼は走った。彼はないた。彼はぼくの手を噛んだ。彼はテーブルからまんまと人間様の食事を盗み食いした。彼は・・・。もう彼は動くことはない。彼はもう苦しむことはない。彼は死んでしまったのだ。さようなら。ジョン号。君は犬だった。そうしてこれからもうちの家の庭に眠る。さようなら。また会おう。
by ningenno-kuzu | 2012-04-07 18:25 | ニュース | Comments(0)

自画像 paint by 魔ギオ


by 穴田丘呼