『マークトウェイン短篇集』―その中よりエスキモー娘のロマンスを取り上げます。


マーク・トウェイン? 誰だ、という人。『トムソーヤの冒険』、『ハックルベリーフィンの冒険』を覚えてないかね? ああ、子供の頃に読んだわ、ていう人いますよね。ああ、あの人か、という人も。マークトウェインはペンネーム。ミシシッピ川の汽船が航行するのに安全な川底の深さの単位だ。マーク~トェイン(ニ尋)! ニ尋(ふたひろ)とは日本での単位。えっ、てぇことは日本とアメリカは同じ単位か? そういうことになろう。・・・、ということにしておこう。ぼくはあまりのも疲れはててるのだ。厳密に問わないでくれたまえ。

マークトウェインの短篇集は、新潮文庫にある。ただし翻訳が古い。言葉遣いが多少硬いのだ。だが、おすすめするよ。彼はE.A.ポーなどと並んでアメリカ文学の古典、単に古典というより後の作家たちに多大な影響を与えた作家なのだ。たしか本名はサミュエル・ホーン・グラマンス。彼は文字を植字工として覚えた。学のある人ではないんだ。だが、彼の本を読んだことがある人はとても信じられないくらい豊かな彼の創造物を読んだこととなる。彼の当時の体験記なども出版されているが、その多くは書店では見られないだろう。ぼくとてすべての彼の書を読んだとは言えない。だろう。さてさて、本題に入ろう。

『マークトウェイン短篇集』の中の「エキスモー娘のロマンス』を取り上げよう。とはいえ、本書を手にして述べる訳じゃない。記憶を頼りに、半ば創作に近い形で述べてみよう。ぼくは短篇集自体通して読んだが、なぜその中からこれを選ぶかと言えば、痛烈な現代批判がその中に潜んでいるからだ。考えてもみたまえ、エキスモーのことをぼくたちはしっているだろうか? 彼らの大切なものを知っているだろうか? その大切なものと言えばぼくたちが笑い飛ばしはしないまでも、何でそんなに重要か我が目を疑うものばかりなのだ。創作的に書くと言ったが、ここまでは割りと正確だ。が、わからぬ。

愛しい? 人を待つまでエスキモー娘はその人を想い、その人のために大切にエスキモーが大切なものを大切にしている。いや、実はそんな話なのだ。それを見ている作者の視点がある。それはトウェイン自身だったようだが、その中に彼は現代人(アメリカ人といったほうが良い)に痛烈な皮肉を込めている。金券主義の差別主義者のアメリカ人に、深い一撃と、エスキモー娘に対する思いやりをこの作にトウェインは込めているようだ。是非、一読あれ。これが難しいのなら、『マーク・トウェイン自伝』をおすすめする。電車の中で読まないでくださいね、これは。思わず吹き出しますから。

以上、手短に。誤字脱字ご容赦ご容赦。
by ningenno-kuzu | 2012-04-24 19:08 | Books | Comments(0)

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