雨~rain

ぼくは雨の中を歩いている。横殴りの雨だから、傘をさしていても、体はずぶ濡れだ。しかし明日には晴れるらしい。だからぼくの洗濯物は、明日には乾くことだろう。雨が延々と降るなんて大変なことだ。だから世界は洪水に満ちることはない。延々とは降らないから。明日は晴れて、太陽が輝く。そうしてその光の下(もと)でぼくたちは輝く天の仕事を待っているのだ(宮沢賢治風)。いつの間にかぼくは、大人の顔を持ってしまった。が、ぼくは雨ですっかり子供のような不安な心持ちを隠せなかった。雨露しのげるこの家でぼくは大きな顔をし、裸でうろついた。うつろいやすくうろついたのだ。こたえはない。もしあるとするなら問い続けること。それが生きているということだ。雨の雫が明日の太陽の日の光に、草はの上に輝く水滴をもたらす。そしてキラキラと舞うのだ。さようならと舞い、こんにちはと舞う。どうぞ、そこからご自由に。みかんは甘いですよ。買ってください。産地直送採れたてみかんですよ。でもまだ明日がありますから。明日の明日になったら、明日の明後日に間に合いませんよ。どうかどうかお買い上げください。あ、雨だ。雨にもまして、ご存知のようですね。雨での仕事とってそんなに嫌いじゃありません。
by ningenno-kuzu | 2012-10-28 21:47 | ブログ | Comments(0)

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by 穴田丘呼