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外は雨かも知れない

窓はカーテンで仕切られている。外は見えない。だが降り出した雨が止んでいるかどうか僕には見る勇気もない。現実を見る勇気がないのだ。雨だろうと思うだけでその正しさを自ら知ろうとはしないのだ。雨ならばぼくの心は打ちひしがれることだろう。間違いなく雨だと思う反面、雨はもう上がっていると思いたい。微かな希望だ。それがぼくに望まれるだろうか。地震があった模様だ。長野で震度3の地震。3分間遅れでぼくに情報がきた。でも長野で震度3なら僕は気に病む必要はないはずだ。だがぼくは震災を経験しているのだ。経験は消えることなく僕にある。それは紛れもない事実だ。大きな地震だった。もう地震は懲り懲りだ。

外は雨だろうか? そうに違いない。事実無根だと誰かに叱られそうだ。この迷いがある限りぼくはどこにも行けない。正しさを追い求めた結果ぼくは今一人で机に向かったいる。まるで天使のようにぼくは頼りない。どこの誰に追いつこうというのだろう。ぼくに目指すべきライフスタイルなどない。あるがままに自分は有り、そこからぼくは逃れることは考えていない。幽閉されてもぼくは何も変わらなかった。意気揚々と引き上げたライン。そこに見たのは幻であり、つまらないふざけたメッセージだらけだった。

ひかえおろうと声高に叫んでも聞き取れない言語形成で、意味はぼくの行動と日常にひれ伏した。必ずしもぼくは生きている必要はないのだ。ぼくはその必要性を感じない。だがしてぼくは死へと向かう桟橋で、ここに来る人達と何処かで落ち合うつもりだ。それは誰かが待っているからではなく、誰ひとりいないことが明確にわかっているからだ。人っ子ひとり来ないくせにここではイロイロやかましい。雨かね。やはり雨が降っているんだ。

ぼくはやることが多すぎるんだ。だから何も手がつかない。お利口さんになって鎮座して、ニタニタ笑うことが僕には似つかわしい。もしかしたらなんていう穀潰しが想起するようなアイデアばかりが浮かんでくる。だがしかし雨かも知れないと思うと、目の前が真っ暗だ。カーテンは閉ざされたままだ。不幸な話じゃないか。そこに息吹く生命がないのだ。誰も無関心な顔で通り過ぎる。事実はどこにもないと彼らそうつぶやいて通り過ぎる。

明日、どこに行けばいいですか? どこでもよさそうですが、ぼくはどこにも行けないのだ。

by ningenno-kuzu | 2017-04-08 17:38 | ブログ | Comments(0)

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