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『ク―リンチェ少年殺人事件』への憧憬

台湾映画と言えばエドワードヤン監督が思い浮かぶ。むしろこの監督しか知らない。海を渡って流れつく漂着物。それは電影の中でも刺激的だった。ほの暗い部屋の中。どこかで見たような光景だ。そこに集う青年たち。少年と少女の魔術。徴兵組と愚連隊との衝突。日本にはない風景だ。少年の少女への想い。いつかそれが殺人へと切り替わる。私の世界は誰も変えることができないのよ。僕が変えてみせる。拳銃がそこで炸裂し映画は最終的な展開で終わる。この力学。すべては誓いと愛のためだ。人の想う深さと俊敏さ。そこに含まれる殺意。殺す以外に彼女を変えることはできない。その少年の想い。遂げられた事件は幕を閉じる。映画の深さを見るとき、その力学が問題でもあるが、そのベクトルは異常に深い。結実がすべての映画ファンに捧げられている。こんな衝撃を映画で観たことがあるか?
スカパー!

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by ningenno-kuzu | 2018-02-17 07:26 | movies | Comments(0)

自画像 paint by 魔ギオ


by 穴田丘呼