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『生きる』黒澤明監督作品

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この黒澤明という監督は自国より海外で有名ではないかと思われる異色の監督だ。もちろん黒澤ファンが日本にいないわけじゃない。ただ外国の監督たちに高い評価を得た日本の監督はそんなにいないはずだ。

この『生きる』は主人公の葬式の場面から始まる。この筋立ては主人公がいかに生きたか、という確かな方向性があり、公務員という立場が死期を限定されたときにはじめて仕事に目覚めるという力学がある。

このような作品について説教臭いとい批判的な話をしている人がいたが、その人は黒澤の良さを生涯知ることはないだろう。映像美や工夫を重ねた描写。それらは映画のすばらしさを凝縮していて、物語りをどんどんと展開に次ぐ展開というリズムを持ち得てい、映画の楽しさをここでは相乗効果という形でもたらしてくれる。

人間が一人、目覚めてここまで人のために助力を惜しまないか…そしてそれは遅すぎないか…。ここに人間のちょっとした悲劇があるのかもしれない。

by ningenno-kuzu | 2019-09-08 18:20 | 藝術の光と影 | Comments(0)

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by 穴田丘呼